TESOL留学で得られるのは英語力や英語指導力だけではありません

サンフランシスコ州立大学 TESOL(英語教授法)プログラム

1964年創立の歴史あるTESOLプログラム

SLA界の重鎮、Douglas Brown先生ら実績のある教授陣が揃っているTESOLプログラムですが、 卒業生のほとんどはESL、EFLの教員になっています。わずかですが、博士課程に進んで 研究を続ける人も。現在の教授陣の中でも、P.Porter教授やJ. Kohn教授はSFSUのTESOL プログラムの卒業生です。

SFSU TESOLプログラムの特徴

"Our program has a double emphasis:

1. Theoretical foundations and contemporary research in linguistics, sociolinguistics, psycholinguistics (second language acquisition) and a wide range of related fields.

2. Classroom teaching methodology suitable for adult learners. Because our alumni go into so many teaching situations, the MATESOL program does not attempt to train for one specific location; instead we provide general preparation for the teaching of adult learners in a variety of pedagogical settings."

私の在学時はリサーチプロジェクトまでは要求されませんでしたが、1番の理論面にも重点を置いた 授業が行われていました。そして、学んだ理論を元に教育実習やクラス内の模擬授業などで実践し、理論と 実践をすり合わせていくことが求められていました。

TESOLプログラム履修登録

入学後最初にMA TESOLオリエンテーションが行われ、卒業までのフローチャートを 渡され、クラス履修について説明がありました。

SFSUではほぼ全員の入学者が取らなくてはいけないprerequisitesを終えてから大学院のクラスへと進むことになります。

prerequisitesには2種類あって、

1. 12 upper divison units of linguistics / language studies: ENG421、424、425、426 (言語学・音声学・第二言語習得理論関連)

2. Literature: six upper division or graduate units in Britain and/or American literature アメリカ・イギリス文学関連

大学の学部時代に同様の科目を取っていれば上記のクラスを免除されることもありますが、 1番の科目に関してはアメリカ人学生も含め、ほとんど全ての学生がこの4クラスを履修しました。

2番に関しては留学生でも、大学時代に英文学、米文学のクラスを取っていれば単位が認められ、取る必要がありません。半分程度の学生は免除されていたようです。かくいう私も、大学時代は英文学専攻だったので、取らずにすみました。

ちなみに留学生で文学のクラスを取った人たちは、夏休みの間にサマーコースを受講しこれらの科目 を履修し、わずか1ヶ月ほどで一気に終わらせていましたが、短期間の間に集中して英語で文学を読み、 批評するというのはかなり大変だったそうです・・・。

第2言語の履修が必須

PrerequisiteクラスであるENG426(第二言語習得理論)のクラスを取る際に、一つ決まり事がありました。それは、「外国語のクラスと一緒に取ること」ということ。

語学を教えようとするものが、外国語を学ぶ人の気持ちがわからなくてどうする!ということと、 実際に第二言語を学びながら、それをENG426(第二言語習得理論)の授業に反映させていこうというのが狙いでした。ちなみにアメリカ人学生の中には「手話」のクラスを外国語として履修していた人もいました。

留学生は学期開始前に、Graduate Essay Test(通称GET)を受けます。そして、ライティングスキルが基準に達しない場合は、強制的に外国人用のWritingのクラスを取らされます。CHS514というこのクラスですが、留学生はほとんどの場合履修することになります。

もしくは、同じく入学前に受けているESLPT(English as a Second Language Placement Test)の成績次第ではESLのクラスを取るように勧められますが、このクラスもENG426の外国語クラスとして扱われます。

ただ理論を学ぶのではなく、実際に外国語を学んで思い通りにならない状況を体験することで、 授業の理解も進みますから、これは大変良いシステムだなと感じたのを覚えています。

次の記事⇒SFSU MA TESOLプログラムの授業科目について

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